甘い香りのお花 ピカケ

ピカケが家にやってきた

先日ハワイアンイベントでピカケの鉢を購入しました。
蕾がついていたのでいつ咲くかなあと楽しみにして持ち帰ったところ、翌日には1つ目が咲きました。
ピカケの甘い香りはとても強く、幸せな気持ちになりました。
ピカケの香りは香水や香油の原料としても世界中で愛されていますね。
一気に咲かず1つずつ咲いていくので、咲いているかな?とチェックするのが今の楽しみです。
まだいくつか蕾があるので、しばらく楽しめそう。

そもそもピカケってどんなお花?

ピカケは茉莉花(マツリカ)という花のハワイ語名です。英名はアラビアン ジャスミンといいます。
モクセイ科ソケイ属のお花で、原産地はインド周辺でフィリピンとインドネシアの国花になっています。
茉莉花という字でピンとくる方も多いかと思いますが、ジャスミン茶はこの花が原料なんです。
葉にお花を混ぜ、香りを移したあとお花のみ取り除くそうです。

このピカケ、ハワイには中国から入ってきたと言われています。
ハワイでは、十数種類のピカケが確認されていますが、一重のピカケをピカケ・ラヒラヒ、半八重や八重のものはピカケ・プププと呼びます。
ラヒラヒはプププより刺激性の強い香りがするため、特に若い世代に好まれるそうです。

ピカケと呼ばれる理由

マツリカが中国からハワイに入ってきたのはハワイ王朝末期。
途絶えつつある王家の血をひく王族の一人にプリンセス カイウラニがいました。
彼女は英国に住んでいた時期もありましたが、ハワイ王国の厳しい状況を知りハワイに戻り、国のために尽くそうとしました。
彼女は孔雀(ピーコック)が好きで、アイナハウという場所にある自宅では白い孔雀を飼っていました。
ピーコックはハワイ語でピカケといいます。
そして、その自宅には数多くの香りの良いお花もたくさん植えられていました。
中でもプリンセス カイウラニが好きだったのがこのマツリカのお花だったそうです。
国の再建のために尽力した彼女でしたが、23歳という若さで亡くなってしまいます。
残された人々は王女を忘れがたく、彼女の想い出はその後多くの人に語り続けられましたが、詩人の詩人のエラ・ウィーラー・ウィルコックスがこんな言葉を綴りました。
「カイウラニ王女は花の香りを残してこの世を去った」
この言葉をきっかけに、彼女が愛した白いお花をつけるマツリカを、同じく彼女が愛した白い孔雀(ピカケ)に因み、ピカケと呼ぶようになったのです。


ワイキキにあるプリンセス カイウラニ像は彼女が好きだったピカケのレイがかけられ、足元にはピカケ(孔雀)が寄り添っています。

ピカケのレイとハワイアンソング

ピカケはハワイでは女性に贈られるレイとしてとても広く知られており、花嫁のレイとも言われます。
とても強く甘い香りのピカケはとても人気があります。
そして贈られる本数によって意味が異なるそうです。

1本~2本のレイ : 友情
3本~4本のレイ : 恋、ロマンス
5本~6本のレイ : 愛しているます
6本以上のレイ : あなたは花嫁

どれもとても甘い関係を感じさせる意味ですよね。
そんなピカケ、ハワイアンソングにもよく登場します。
フラでもよく踊られる代表的な曲は「Lei Pikake」や「’Ala Pikake」ですね。
どちらもピカケの甘い香りや、そのピカケを編んだレイについて謳われており、とても甘美的なラブソングです。

ハワイの人々にも愛され続けているピカケのお花。
明日もその姿と香りで楽しませてくれるかなと楽しみにしています。